ロンTにお金を掛けたくない、でもいいやつが欲しい
至極、私見が入り混じった見解ですが、ロンT(長袖カットソー)にお金を掛けたくありません。それにはいくつかの論理的な理由があります。
- 着る季節が短い ⇒夏と秋の中間時期の羽織のインナーは半袖が良いし、もう少し寒くなったらニットが着たい
- ロンTの一枚着はサマになりにくい ⇒ロンT一枚で外に出る機会は少ない。気候的に合致する時期はシャツの一枚着やライトアウターを着たい
- ロンTカテゴリーはセントジェームスなどのバスクシャツで事足りている
といったところです。
じゃあ、何でもいいか?
そうはいきません。
ならば、手頃な価格でサマになる、出自やバックグラウンドも確たるものがあるものを探さなくては。
そんな都合の良いものがあるわけが・・・
あるんです。
それが今回ご紹介するCOMFORT COLORS(コンフォートカラーズ)。
何が凄いのか?
まず結論から述べましょう。
- バックグラウンドの確かさ
- 圧倒的コスパ
- 服好きでも満足するディテール
- 癖がなく使いやすいデザイン、シルエット
- 抜群の着心地の良さ
- カラー展開の豊富さ
こんなところです。
では次項より一点ずつ述べていきます。
COMFORT COLORS(コンフォートカラーズ)の凄さ
コンフォートカラーズとは
出典:三浦商事公式HP
コンフォートカラーズは1975年アメリカの片田舎で産声を上げた、創業当時から生地と風合い、色合いに拘りを持ち続けるブランドです。
50年近く変わらない製法を貫くTシャツブランドで多くの人々に愛され続けています。
日本では三浦商事がギルダン、アンビル等のTシャツブランドと共に展開しています。
出自がしっかりしていて確固たるバックグラウンドを持っており、極めて信頼に足るTシャツブランドだという事が言えましょう。
現行のラインナップはさすがに本国製ではありませんが、アメリカ周辺の国(ホンジュラスなど)で生産されています。アジア製が悪いとは言いませんが、ルーツを感じさせる生産国だと多少なりの安心感は感じますよね。特に服好きの方々は頷いていただけるのではないでしょうか。
圧倒的コスパの高さ
出典:三浦商事公式HP
コンフォートカラーズを語るうえでそのコストパフォーマンスの高さは外せない要素です。
楽天で検索してみると、コンフォートカラーズのアイテムは
- スウェット 4,000円~5,000円
- ロンT(長袖Tシャツ) 1,500円~2,000円
- 半袖Tシャツ 1,000円~1,500円
くらいを目安に探すことが出来ます(いずれも並行輸入品価格)。
これは言ってみればプチプラ価格、若しくはそれ以下のプライスゾーン。出自、バックグラウンドがしっかりしている高品質のTシャツ類がこの価格で買えるというのは、物価が高騰している昨今では特に、ちょっと考えられないレベルなのではないかと思います。
でも、「安かろう、悪かろう」なのでは?
それは是非次項以降を読んでから判断してください。
拘りの詰まったディテール
私は現在2着のコンフォートカラーズのロンTを所有しています。度々買い足しながら着繋いでいますが、近年、ほぼほぼワードローブに欠かしたことはありません。
- 顔料染め
一般的な染料は繊維の中に染み込みますが顔料は表面に固着するため、比較的簡単に色落ちしやすく、洗濯するたびに古着のような風合いになっていきます。低価格帯のTシャツは立体感のない風合いや色合いであることが多いと思いますが、コンフォートカラーズ拘りの顔料染めはこの製法のお陰で極めて独特な風合いを醸します。顔料染めはピグメントダイと訳されますね。こちらの方が耳馴染みがあるかもしれません。
ヴィンテージライクな風合いが気軽に楽しめるこの仕様こそ、コンフォートカラーズ最大の特徴といえる部分です。
- 丸胴ボディ
一般的なTシャツはサイド部に縫い目があると思いますが、昔ながらのアメリカのTシャツといえば丸胴(ホールガーメント)仕上げ。コンフォートカラーズも例に違わずサイドに縫い目のない丸胴仕様になっています。
丸胴だからシルエットがきれいとか着心地が良いとか、そういうことですか?と問われれば、・・・なのですが(正直よくわからない)、服好き、特にアメカジ好きは丸胴なだけでちょっぴり気分が上がるものなのです。
ベーシックなデザイン、シルエット
デザイン面は極めてベーシック。奇をてらう箇所もないし特筆する部分もありません。しかし、先述したようにロンTって一枚着で出かける想定は(特に個人的には)していないので、ベーシックで何にでも合わせやすいものが重宝するのです。
要するに、何かのギミック等が入っている物よりもそういった方がありがたいといった寸法なわけで、逆に言えば持っておいて全く邪魔にならないのです。
更にありがたいのは、程よくゆったりとしたシルエット。アメリカ企画なので当然なのですが、アジア企画のサイズ感よりも大まかにワンサイズ分くらい大きめ。これって、よくわからない方が自分のサイズを購入した場合、「なぜかこなれて見える」という現象を起こしたりする要因だったりもするのです。
後で着用イメージを載せますが、なかなかこなれた着こなしが出来ていると思いますよ。
着心地抜群
コンフォートカラーズのTシャツは、全く世辞を抜きにして着心地が抜群に良好です。勿論コットン100%ですが、ふんわりとした肌触りの良い生地感で程よく伸縮性も備えており、正直言って病みつきになります。リングスパンという製法で成っており、表面は滑らかで強度のある仕上がりになっていることがその要因なのです。
厚みは所謂ヘビーオンス等ではなく、とても良い塩梅(6オンス)。しかし耐久性も高くタフ。この辺りは50年近く続いているTシャツメーカーとしての技術力の高さをしっかりと感じますね。
コンフォートカラーズのTシャツを着ると、「やっぱりコットン100%が一番だな」と改めて思ったりします。
カラー展開の豊富さ
出典:楽天
コンフォートカラーズの魅力の一端として、カラー展開の豊富さが挙げられます。
「カラーズ」とブランド名に入っているだけあって、「そんなにいっぱい作らないといけない?」と疑問を投げかけたくなるほど豊富です。
ベーシックなカラーも良いですが、先述したようにかなり単価が安いので普段手を出さないカラーのものを取り入れてみるのも手かもしれませんね。
因みに、顔料染めの魅力を味わいたいならくすんだカラーリングのものがおすすめです。
コンフォートカラーズロンTのサイズ感、コーディネート
オーキッド
(173㎝61㎏でLサイズを着用)
トップス:コンフォートカラーズ
パンツ:ハバーサック
シューズ:ビルケンシュトック ロンドン
まずはオーキッド。一枚で着るとこんな感じです。
着用した際にまず言及したいのはネックの開き具合について。
狙って作っているのかはわかりませんが、これがなんとも絶妙なのです。詰まり気味でも開き気味でもない、本当に丁度良い具合。だらしなくないけれど程よくタフな感触で、これほど丁度良いものはありそうでなかなかありません。
あと、これは長袖のみに限ることですが、アメリカ企画なので袖丈が若干長め。袖リブなのでリブ付近に「溜まり」が出来ていい意味での野暮ったさが醸されます。ここも好きなポイントです。
(173㎝61㎏でLサイズを着用)
CAL O LINE(キャルオーライン)のジャケットを羽織りました。ダークカラーのアウターを着る際のアクセントに、このオーキッドカラーは役に立つことが多いです。
ブラック
こちらはブラック。以前はブラックはペッパーカラー(スミクロのような色合い)を所持していましたが今手元にあるのはこちらの濃いブラック。顔料染めの風合いを楽しむならペッパーの方が良いと思いますが、濃いブラックもなかなかおつなものです。
ロンT一枚では出かけないと述べましたが、ブラックは唯一ギリギリいけるカラーかもしれないと思います。
古着のアロハカーディガンを羽織りました。やはり古着にはバッチリはまりますね。
まとめ
「どこにお金をかけるべきか」という問題について、シューズ、バッグ、アクセサリー、次いでパンツというアンサーを出しているインフルエンサーさん等が多いと思います。私もほぼ同意見。
ならばトップス、その中でも一枚着で外に出る機会があまりないと思われるロンTは高コスパのものを知っておくと大変便利です。
もしもそんな風に考えていて最適解を求めている方がおられるなら、コンフォートカラーズは極めておすすめなTシャツブランド。
かなりの低価格で拘りの詰まった一着を手に入れることが出来、絶対にダサくない。これをスルーする手はないように思いますがどうでしょうか?
勿論半袖Tシャツやスウェットシャツ等の展開もありますので是非チェックしてい見てください。絶対に損はありませんよ。
こちらで同じはてなブロガーの服地パイセンさんが半袖Tシャツの徹底レビューをされています。
服地パイセンさん曰く、洗濯した際に縮むのではなく伸びる現象を確認できるとか。私はあまり細かくサイジングに拘らない質なので今までの長いコンフォートカラーズ歴の中で気付かなかったのですが、さすがです。
当記事と合わせて是非お読みください。私よりもうんと専門的なので。
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