YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

【古着】メイドインメキシコ・アロハカーディガンは医療用スクラブメーカー製の珍品?

 

出自不明瞭な古着の面白さ

今回仕入れた古着のカーディガン。

「スクラブス」のタグ

80s~90s(推測)

メキシコ製

アロハ柄(プリント)

シャツ生地(コットン100%)

袖リブ仕様

 

調べても確かなソースがなかなか出てこず、情報としては不明瞭な部分が多いアイテムなのですが、だからこそ様々な想像を掻き立ててくれるという面白さがあります。

とても個性的なデザイン・ディテールのこのアイテムを通して、古着の楽しさを述べていきたいと思います。

 

S.C.R.U.B.S(スクラブス)

タグを見てみると、S.C.R.U.B.S(スクラブス)と記されています。

スクラブス?

これを調べてみると・・・

 

白衣ブランド:スクラブス(スマートスクラブス)

 

白衣ブランド:S.C.R.U.B.S. スクラブス(スマートスクラブス)

アメリカの看護師と医師によって生まれ、育てられたプレミアム・スクラブ・ブランド『S.C.R.U.B.S.』 本国ではクオリティーの高さと着心地の良さで評価され、広く知られています。 2011年に日本にも上陸、当店舗でもオープン間もなくより販売をはじめて以来、多くの方に愛用されています。 ざっくりしたオーバーサイズのシルエット、独自のカラー展開、プリントスクラブの提案など、インポートブランドならではのセンスに、日本のファンも増え続けています。

引用:ブランド紹介 -スクラブス(スマートスクラブス) | おしゃれ白衣のプロフェッサーズラウンド公式通販 (professors-round.com)

 

アメリカの医療ウェアメーカー。

これはとても意外。アロハ柄のシャツカーディガンの出自が、医療スクラブを作っているメーカーとは!正直に言って考えてもみませんでした。ここまでで十分にいい意味での「珍品」と言えるでしょう。

確かなソースが出てこないのですが、元々カジュアルウェアを作るブランドだったのか・・・でも名称は「スクラブス」だし。じゃあカジュアル部門があったのか・・・しかし、アロハ柄でシャツ生地のカーディガンだなんて、なかなか並みのセンスでは思いつかない気も。

考えれば考えるほど面白いのです。

 

アロハ柄

アロハ柄ですが、まずブラックの下地というのが珍しいのではないかと思います。下地がシックなカラーでないと、総柄やアロハ柄等は如何せん着るのが難しいもの。普段アロハシャツ等を探すときにもブラック地やグレー地等を中心に探すことが多いのですがこれはバッチリです。

柄はボタニカルとオウムが描かれていて、色数は多いですが決して派手になりすぎない絶妙な雰囲気になっています。この辺りのバランスは極めて難しいものだと思うので、一点ものである古着で探す際は、「これは」と思ったときは「買い」だと思っています(サイズが合えば)。

生地はコットン100%のシャツ生地。この生地感がまた絶妙。ニットカーディガンとはまた違う「意外性」を演出しています。ニットではアロハ柄は表現できないでしょうから必然なのでしょうが。

 

各所ディテール

フロントポケットには仕切りがあり二つに分かれているのですが、外側は非常に細長いものになっています。

ワークディテールでたまに見られるように思うのですが、ペン刺しなのでしょうか・・・それとも他の何か細長いものを指すものなのか・・・。根拠のあるディテールという事は確かなはずですが、こういうところもまたなかなか面白いですね。

 

袖がリブ仕様になっています。これも本体生地から考えると珍しいディテール。カラーコントラストも良い感じです。

古着なのでこの辺りには若干使用感、劣化がみられます。

 

ゆったりとした作りなのですが袖リブとプリーツのお陰でご覧のように如何にも90年代らしいアームシルエットになっています。たまらん。

 

着用感・コーデ

カーディガン:S.C.R.U.B.S(スクラブス)(古着)

カットソー:CANBER(キャンバー)マックスウェイトTシャツ(302)

パンツ:Jackman(ジャックマン)ピマコットンスウェットパンツ

シューズ:アディダス HANDBALL SPEZIAL(ハンドボールスペツィアル)

着用するとこんな感じ。

アロハ柄のカーディガンと言って、尻込みする必要はありません。他をシンプル気味に纏めるとすんなり馴染んでくれます。

カーディガンと言えばニット

アロハと言えばシャツ

という一般的なイメージから敢えて外すことで独特の雰囲気を演出することが出来るアイテムだと思います。

「時には違いを」出すこともファッションの楽しみだと思うのですが、まさしく装う楽しみを感じさせてくれるアイテムと言えるかもしれません。

ゆったりとしたサイズ感で着心地も抜群です。

 

まとめ

「古着でしか出会えないようなもの」に出会ったときはとても嬉しいものです。今回のこのカーディガンはまさにそんな感じの「珍品」で、面白さが詰まっていました。

アメリカの医療用スクラブメーカーが作っていて、メキシコ製で、アロハ柄でシャツ生地で袖リブでペン刺しみたいなポケットがあって・・・ちぐはぐだけれど絶妙。

 

皆さんも面白い古着、見つけてみませんか?

 

 

おまけ

 

何がちゃうの(笑)?

 

 

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