目次
- ネペンテス系ブランドは個人的「カッコ良さの象徴」
- Needles(ニードルズ)とは
- アイコニックなアイテム「トラックパンツ」「モヘヤカーディガン」
- サムエジャケットレビュー
- Needles(ニードルズ)その他おすすめアイテム
- まとめ
- おまけ(今日のネコ)
ネペンテス系ブランドは個人的「カッコ良さの象徴」
「オシャレなオトコになりたい!」若い頃の私は(今もですけれど)そういう欲が強かったのですが、「これを着ればとにかく格好いい」と(極々個人的に)太鼓判が押されるブランドのひとつは何と言ってもネペンテス系のブランドでした。
こちらの過去記事でも述べましたが、「エンジニアド・ガーメンツ」「ニードルズ」「サウスツーウエストエイト」といった1988年創業の老舗セレクトショップ「ネペンテス」から生まれたブランドは、オシャレ好きなオトコからは必ず一目置かれる存在だと言っても良いでしょう。
その中で、前回はエンジニアド・ガーメンツについて述べましたが、今回は「Needles(ニードルズ)」です。所有しているアイテムと合わせてご紹介します。
Needles(ニードルズ)とは
Needles(ニードルズ)は、ネペンテス創始者である清水慶三氏が1995年に立ち上げたブランドです。ネペンテス創始者として古くから多くのインポートアイテムに触れてきた経験をもとにワーク、ミリタリー、ネイティブといった普遍的な要素を持つアイテムを展開します。
「エンジニアガーメンツ」の記事でも述べましたが、ネペンテス代表の清水氏は日本で「Needles(ニードルズ)」を。そして副社長の鈴木大器氏はニューヨークで「エンジニアド・ガーメンツ」を展開していきます。
サウスツーウエストエイト等ネペンテスには他のブランドもありますが、ニードルズとエンジニアドガーメンツが最もオリジナルな存在と言えるでしょう。
出典:Needles official website | COLLECTIONS | 2021 Fall Winter
「Needles(ニードルズ)とは「針」という意味です。洋服を作る際に欠かせないツールである針を意味しているのですが、それと同時に「Need Less」の意味もあるそうです。即ち、「必要最低限」。不必要な要素を除去し、シンプルであり続けると言ったところでしょうか。
出典:Needles official website | COLLECTIONS | 2019 Spring Summer
しかし、Needles(ニードルズ)のコレクションは、一見シンプルとは言い難いものが多いという印象です。デザイン性が高く、クセがいい意味で強い。しかし、アメリカの古い服やワーク、ミリタリー等の潮流を、当たり前ですがしっかり踏まえた上でデザインされているため、実は無駄なディテールやデザインは少なく、根拠が強いコレクションになっているように思えます。
よって、クセが強そうに見えても実は大人のほうが良く似合ったり、世界中のファッショニスタから常に称賛される存在であり続けたりするのです。
アイコニックなアイテム「トラックパンツ」「モヘヤカーディガン」
そんなNeedles(ニードルズ)の定番アイテムと言えば何と言ってもこのトラックパンツ。少し前は本当に街中でもよく見かけました。私は手を出しませんでしたが、ラッパーのエイザップ・ロッキーが着用したことが契機になり、ある意味爆発的な人気っぷりでしたね。
恐らく清水氏とNeedles(ニードルズ)が意図しないところでトラックパンツ自体の存在が独り歩きしていたという感が否めず、本来のNeedles(ニードルズ)の魅力とはまた違ったステージにいてしまっていたように思えますが、本来このトラックパンツは非常に優秀なアイテムで、フォーマル寄りのジャケットやレザーシューズ等とも相性が良い稀有なパンツなのです。
人気が独り歩きしてしまった結果、所謂「プレ値」が付いてしまっている現状は少し残念ではあります。
価格:33,495円 |
出典:【Needles/ニードルズ】Mohair Cardigan【2020AW】at COOP ‘Ohana E-ma | LOFTMAN
Needles(ニードルズ)の定番と言えばモヘヤ素材のカーディガンも挙げられるものでしょう。デザイナーの清水氏も頻繁に着用していることで知られています。
毎年のようにデザインやカラーリングを変えながらリリースされるモヘヤカーディガンですが、その根底には常に古いアメリカへのリスペクトを感じます。
基本的に国内生産に拘るNeedles(ニードルズ)ですが、このカーディガンはメイドインUSAになっています。
サムエジャケットレビュー
①ディテール
私が所有しているNeedles(ニードルズ)のアイテムは
こちら。サムエジャケットになります。何年か前に購入したものなので、その頃のモデル。
このサムエジャケットは、日本古来の作務衣(サムエ)をモチーフにしたアイテム。
一見、普通のコットンジャケットですが・・・
前面のデザインを見てみると、作務衣のように重ねて合わせるようになっています。
左前のスナップボタンを留める留め具が左側にあります。
後述しますが、これを単純に留めて使用するというよりも、作務衣さながらに立体的なシルエットになっているので、前を開けて着用した時に何とも個性的なジャケットになるのが面白いところです。
こうやって見ると確かに作務衣のようですね。
Needles(ニードルズ)のアイコンである蝶々のロゴはボディと同色でシックな仕様。大人向けですね。
実は、着用すると、後述する前面の「たるみ」でこのロゴが隠れる仕様になっています。こういうところもニクイ。
後ろ身頃よりも前身頃が極端と言って良いほど長くとられており、重心が前寄りになっているのが分かるかと思います。
意図的に前身頃にゆとりがあるシルエットになっており「たるみ」が生じます。
Needles(ニードルズ)は国内生産に拘るブランド。勿論日本製。コットン100%!
②コーディネート
173㎝66㎏の私がSサイズを着用。元々ゆったりしたシルエットになっているのでSサイズでもかなり余裕があります。Mサイズを選んでも良かったかもしれませんが、ワイドパンツとの相性が良いのはSサイズでしょうか。
ジャケット Needles(ニードルズ)
カットソー オーラリー
パンツ ハバーサック
シューズ パラブーツ・アヴィニョン
マスクはユナイテッドアローズです。
前身頃がかなり立体的になっているのが分かるかと思います。カラーリングや素材はベーシックなのですが、やはりさすがはNeedles(ニードルズ)。さりげない「クセ」が織り込んであるというわけですね。
ベーシックな要素が多いので、決してコーディネートし難いという事はありません。合わせやすいけれどデザインがあるという絶妙さがなかなか良いアイテムです。
一応前を閉めるとこんな感じです。
まあ、開けて着た方がキマりますね。
「ベーシックだけれど、ほんのり工夫がある」ものが好きな私にはドンピシャのアイテムと言えます。
Needles(ニードルズ)その他おすすめアイテム
①ビザデルパンツ
まずは近年のNeedles(ニードルズ)の主力パンツであるビザデルパンツ。かなり太目の作りですがテーパードが効いておりすんなりとコーディネートに馴染む人気アイテムです。
ミリタリーのファティーグパンツのデザインを落とし込んだデザインは、若者がストリートっぽく履くよりもむしろオトナの男に似合うかもしれません。トップスでバランスを取るのが吉でしょう。
NEEDLES/ニードルズ H.D Pant fatigue ヒザデルパンツ ファティーグ メンズ 新品 売れ筋 人気 価格:20,900円 |
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②Vネックカーディガン
ベーシックなアイテムであるVネックカーディガンも、Needles(ニードルズ)に掛かればただでは済みません。
シャリ感のある薄手の生地に独特なデザインが載ります。柄で遊ぶ時は生地に高級感を持たせることが一種の鉄則と言えますが、抜かりなく布帛を使用し、正に「大人のオトコが着られる柄物」になっています。さらっと羽織ると格好良さそうですね。
因みに、柄物を上手に着るコツは、限りなくベーシックなものと合わせてコーディネートすることです、意外と面白いですよ。
価格:17,820円 |
③シャワーサンダル
Needles(ニードルズ)の世界観を気軽に愉しみたいならこれ。
adidasの名品シャワーサンダル「アディレッタ」と酷似していますが(笑)3ストライプではなく5本ラインが入っています。カラーリングがNeedles(ニードルズ)らしい一品ですね。
NEEDLES ニードルズ Shower Sandals-Track Line IN410 シャワーサンダル need0002 価格:8,400円 |
まとめ
Needles(ニードルズ)にしても、エンジニアド・ガーメンツにしても、やはり日本が世界に誇る素晴らしいブランドです。
何度かこの記事の中でも述べていますが、ターゲット層は間違いなく「大人のオトコ」でしょう。価格帯をみてもそう思います。
エンジニアド・ガーメンツはアメカジの面白さや素晴らしさをニューヨークから発信し続けており(エンジニアド・ガーメンツは全てメイドインニューヨーク)、Needles(ニードルズ)は「ベーシックなだけではないベーシック」を日本本国から発信しています。
大元であるネペンテスは古くからインポートを中心に「ホンモノ」の洋服を取り扱ってきた剛健なセレクトショップ。そこから派生したブランドなだけに、ソースがしっかりしていて、その上に現代的且つ大人が似合うデザインをミックスしているとでも表現するべきでしょうか。「装う」愉しさを感じさせてくれるという事は確かなのではないかと思います。
また最後に、Needles(ニードルズ)はトラックパンツだけではなく、今回ご紹介したサムエジャケットもなかなかの名品ですよ。
おまけ(今日のネコ)
オスの野良猫が!
ニャンニャン警備隊だね(笑)
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