YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

【WE WILL(ウィーウィル)とは】静かに、惹きつける服。タイムレスであり、日常に寄り添う存在。

 

熊本出身のデザイナーが作る服

WE WILL(ウィーウィル)というブランドをご存知でしょうか。

私は熊本県で暮らしていますが、このブランドのデザイナー・福薗英貴氏は熊本県出身。WE WILL(ウィーウィル)の存在を知ったのも熊本市中心街のセレクトショップで扱われていたからです。

このWE WILL(ウィーウィル)、街中で映える洗練されたシルエットとシンプルながらも存在感たっぷりのディテール、そして決して主張し過ぎないベーシックな雰囲気が魅力なドメスティックブランド。最近個人的にも推したい気持ちでいるので今回はご紹介します。

 

WE WILL(ウィーウィル)とは

出典:WE WILL(ウィーウィル)公式サイト

 

WE WILL(ウィーウィル)のWILLは訳すると「意志」。マルタン・マルジェラやラフ・シモンズ、ドリス・ヴァン・ノッテン等も学んだことで高名なアントワープ王立芸術学院で学び、その後数多のブランド(タケオキクチ、スミスアンドハーディ等)に携わってきたデザイナーの福薗氏が本当に身に付けたいと思える服を作るという「意志」が垣間見えるブランド名です。枝垂れ柳を意味するWeeping Willowの略でもあるようですね。

 

出典:ファッションスナップ

 

歳を重ねても、時代が変わっても、その人によって幾通りにもなる。着る人の個性を主役に寄り添う服作りをベースに考えている・・・。そう語られています。

 

出典:WE WILL公式サイト

 

コレクションのルックを見てみると、デザイナーズっぽい雰囲気でありながら日常の中に取り入れやすそうな雰囲気を感じます。

シルエットは全体的に緩め。でも生地感が上質なので大人も自然に纏う事が出来る。

 

出典:WE WILL公式サイト

 

デザイナーズ、ミリタリー、そしてちょっぴりストリートのエッセンス・・・個人的にはそんな印象を受けています。

 

出典:WE WILL公式サイト

 

デザイナーの深い経験から揺ぎ無い信頼を置けると判断した生地と縫製職人を厳選している為、「生地」「作り」自体がデザインになり得ており、大人にも相応しい品格を備えています。

 

出典:ナカノアパレル公式サイト

 

また、デザイナーの学生時代の友人がナカノアパレルの副社長である中野一憲氏だったとのことで、実は中野氏が福薗氏に声をかけたことがWE WILL(ウィーウィル)創設の契機だったとの話も。

数々のショップ、ブランドの生産を請け負う国内有数のファクトリーであるナカノアパレル。両者の協働でWE WILL(ウィーウィル)は成っているのです。

 

WE WILL(ウィーウィル)スウィングトップブルゾンレビュー

当記事は8月投稿なのでやや季節外れではありますが、所有しているスウィングトップブルゾンのご紹介をします。

 

出典:WE WILL(ウィーウィル)公式サイト

 

23SSコレクションで発表されたこちらのブルゾン。存分にWE WILL(ウィーウィル)らしさが現れている一着になっています。

 

ディテール

ディテールは一見奇をてらわないスウィングトップ。立ち襟で比較的高めの設定になっています。この襟を見ただけで良い生地を使っているというのが分かるんですよね。恐らく画像でも伝わる程ではないでしょうか。

 

フロントポケットは斜めでボタン付き。

 

リブは緩めで締め付けない仕様。

 

生地

生地ですが表地は100%ナイロン。ナイロンとは言ってもかなり密度の高い上質なナイロンで、最初はコットンがかなり高い混紡率で入っていると思っていたほどでした。後述しますがこの重みのあるナイロンが抜群の落ち感を作り、モダンなシルエットを創り出している要因になり得ているようです。

裏地は55%のキュプラと45%のコットンの混紡。スーツの裏地のようなツルっとした生地とは違い、コットンが入っている分いい意味で引っ掛かりが強くなっています。

これが極めて着やすい。良い物を着ているといった感触を味わうにはやっぱり裏地は大事だと思わざるを得ません。

 

着用イメージ(コーディネート、サイズ感)

サングラス:MOSCOT

アウター:WE WILL

シャツ:KAPTAIN SUNSHINE

パンツ:URU

シューズ:White Mountaineering×Timber land

173㎝60㎏でサイズ3(L相当)を着用。世界観が合うだろうと思うものらと合わせてみました。

スウィングトップというと相当上手く着ないとおじさん臭く見えてしまいがちなアウターですが、オーバーサイズに仕上げてあり、前述したように落ち感のある素材を採用してあるためかなりモダナイズされており洗練された印象になっています。

こういうブルゾンはアームホールがジャスト目だと途端に苦手なのですがかなり大胆に太くとってあるためこなれた雰囲気に。

シルエットだけ見るとファストファッション系のお店にも売っていそうなのかもしれませんがやはり圧倒的に生地感が良く、それに伴って纏う雰囲気が変わるので、やはり全くそれらとは違います。

・・・かといって幼く見えるかと言うとそうでもなく、元々噛み合う年齢層が高めのアイテムであるスウィングトップをアレンジしているので年齢に関係なく、そして流行り廃りに関係なく着れるのではないかとも思います。まさにWE WILL(ウィーウィル)の掲げるコンセプトに沿った一着のように思えるアウターなのではないでしょうか。

 

まとめ

服好きを自称する私ですが、デザイナーズと言うのは実は若干敷居が高い。しかしWE WILL(ウィーウィル)はテイストのバランスという意味で、デザイナーズでありながらベーシックで生地への拘りも存分に感じられるので極めて取り入れやすいように感じています。

ジャンルレスというと言い過ぎかもしれませんが、どんなスタイリングにも取り入れやすくて合わせやすい。しかし間違いなく上質なのが瞭然。大人世代にも馴染みやすい雰囲気でもあります。

どこかで、こんな服を作るブランドに焦がれていた気もするほど。

主張はほどほどですが気付けば惹かれてしまう。年齢や流行にも囚われない。

WE WILL(ウィーウィル)。気になった方は是非チェックしてみてください。

 

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