- A.P.C(アーペーセー)のジーンズを持っていないくせにロゴドンTを買った
- A.P.C(アーペーセー)のロゴの捻り方が秀逸なのだ
- 生地感がひどく秀逸なのだ
- シルエットやディテールが完璧なのだ
- 着てみると、一発で良さがわかるのだ
- A.P.C(アーペーセー)とは
- A.P.C(アーペーセー)の代表作はジーンズ
- まとめ
A.P.C(アーペーセー)のジーンズを持っていないくせにロゴドンTを買った
自分なりに、この過去記事を書いたのはそれなりの信念があってのものだ。ミーハーや安直を嫌い、日本人らしい詫び寂びの精神が好きな私は、如何にもなロゴドンのアイテムが正直言って嫌いである。
そういうものを好んで着る人たちを見て、卑下するという事はないけれど、少なくとも自分の歩む路線とは違うし、それを以て「オシャレ」だと思うことはほぼほぼない。
・・・しかし・・・
買ってしまった・・・。
そして、気に入ってしまった・・・。
はっきり言って不覚である。
初志貫徹を信念としているのに、このA.P.C(アーペーセー)のデカロゴTシャツにビビっと来て、まんまと所有物にするという選択肢を取ってしまった事を、ここに報告しなければならない。
しかも、A.P.C(アーペーセー)と言えば、服好きや本物の洒落者からすれば間違いなくデニムこそがブランドを象徴するアイテム。決してTシャツではない。
A.P.C(アーペーセー)のデニムを現在所有していないくせにロゴドンのTシャツを所有した私を、笑いたければ笑えばいい。もう、それで良い。買ってしまったのだから。
A.P.C(アーペーセー)のロゴの捻り方が秀逸なのだ
しかし、言い訳を少しばかりさせて欲しい。
このロゴドンT、只のロゴドンアイテムというわけではない。
確かに、ボディにはドンとデカくA.P.C(アーペーセー)ロゴが躍っている。しかし、「A」「P」「C」それぞれのアルファベットがアシンメトリーで歪な形状にデザインされている。よく見るA.P.C(アーペーセー)のロゴTとは、このデザインが一味も二味も違うように見えたのである。
もしもこのロゴが、通常の捻りのないA.P.C(アーペーセー)ロゴだったならばきっと琴線には触れなかったであろう。
別注をかけているEDIFICE(エディフィス)がA.P.C(アーペーセー)の過去のアーカイヴデザインの中から引っ張り出してきて用いたもので、インラインのコレクションでは展開されていないものだとか。
そう。私はA.P.C(アーペーセー)のロゴに惹かれたのではなく、このデザイン性の高さに惹かれたのである。
生地感がひどく秀逸なのだ
2つ目の言い訳は、このTシャツの生地感の良さ。
「ロゴドンアイテムがダサい理由」を述べた過去記事では、ロゴのパワーだけではなく、シルエットや生地感までよく勘案して選ぶべしと述べた。
まさに、このTシャツのボディに使用されている生地は秀逸そのもの。メイドインジャパンの高密度コットン100%で綺麗なツヤ感があり、程よい厚みは存在感も抜群。公式の説明を見ると、EDIFICE(エディフィス)オリジナルのボディとのことだが、EDIFICE(エディフィス)ってこんな優秀なTシャツを作るんだと素直に感心してしまった。
シルエットやディテールが完璧なのだ
そして最後はシルエットとディテール。
身幅に余裕を持たせ、身丈は程よく短め。ここまで聞くと造詣の深い方は「ああ、スポっと着るだけでサマになりやすいシルエットなんだな」とピンと来るはず。その通りで、まあ一枚で着やすい、秀逸この上ないシルエットなのだ。オトナなんだからトレンドライクすぎるとイタく見えやしないか?そんな危惧をよそに、どんな世代にでも十分適応可能な、「丁度良いこなれ感」が出るバランスになっている。さすがはEDIFICE(エディフィス)である。抜かりはない。
ネックも詰まりすぎず緩すぎない、品格を損なわない抜群のバランスが考えられている。間違いなく「着やすいけれど、洒落て見える」作りなのだ。
着てみると、一発で良さがわかるのだ
それでは、着てみる。
カットソー:A.P.C(アーペーセー)×エディフィス
シューズ:パラブーツ・コロー
腕時計:ハミルトン・PSR(パルサー)
ブレスレット:ファーストアメリカントレーダーズ
実際に着用してみると、このTシャツの醸すエレガントな雰囲気が良くわかる気がする。フランス生まれのA.P.C(アーペーセー)のロゴと、上質な生地感、そしてこなれたシルエットやディテールがこの上ない一体感を演出している。
インラインのA.P.C(アーペーセー)のカットソーは若干細身で如何にも欧州人に似合いそうな作りの物が多くラインナップされているのだが、このEDIFICE(エディフィス)別注品は私のような典型的な日本人体型にも極めてマッチすることが良くわかった。
眺めてみるだけよりも、実際に着てみると、一発でこのTシャツの良さは分かるのである。ただのロゴドンTシャツではないのだ。
A.P.C(アーペーセー)とは
出典:A.P.C(アーペーセー)公式HP
・・・と、ここで折角なので件(くだん)のA.P.C(アーペーセー)についても軽く触れておきたいと思う。
A.P.C(アーペーセー)は1987年にフランスのパリで創設されたカジュアルブランド。デザイナーはチュニジアにルーツを持つフランス人・ジャン・トゥイトゥ。
語学を学ぶため、パリのソルボンヌ大学に入学したトゥイトゥは同大学を卒業後に一年間南米に放浪の旅に出た後フランスに戻り、あのKENZO(ケンゾー)に籍を置く。
その後KENZO(ケンゾー)からアニエスベーへと籍を移してキャリアを積み上げたトゥイトゥ。数年後、アニエスベーから離脱後は日本人の入江末男と共同でブランド「IRIE」を設立する等活躍。その後遂に自身のブランドを設立したのである。
それこそがA.P.C(アーペーセー)・・・と行きたいところだが、トゥイトゥは敢えてブランド名を定めないままにコレクションを発表していた。この辺りがトゥイトゥの面白くも優秀なエピソードで、当時抜群のインパクトを示したことは想像に難くない。A.P.C(アーペーセー)は「名もなきブランド」としてスタートしたのである。
その後は正式にA.P.C(アーペーセー)を名乗るのだが、この「A.P.C(アーペーセー)」は生産と創造の工房という意味の単語の頭文字であり、デザイナーの名前をブランドに冠することにより、固有のイメージを持たれることを良しとしないトゥイトゥの思いが篭っている。
A.P.C(アーペーセー)の代表作はジーンズ
出典:楽天
A.P.C(アーペーセー)の代表作は、決して今回私が購入したロゴが主張するカットソーではない。最早言うまでもないことではあるが、ずばりデニムである。
A.P.C(アーペーセー)のデニムの特徴と言えば何と言ってもその美しさ。加工から縫製まで拘り抜いた生地で成形されており、洗濯後も洗練されたシルエットが見事にキープされることで知られている。
更にA.P.C(アーペーセー)のデニムの生地はデザイナーのトゥイトゥ自身が厳選した日本製の生地が用いられており(トゥイトゥとA.P.Cはつくづく日本と縁のある存在である)、その硬さとソフトさが同居したタッチは「フランスパンのよう」と表現される。
『A.P.C(アーペーセー)と言えばデニムの名品である「ニュースタンダード」や「プチニュースタンダード」』と多くの方が口を揃えるほど有名で、昔から現在に至るまで同ブランドのアイコニックな存在として世界中に名を轟かせているのである。
かくいう私も大学生の時分にA.P.C(アーペーセー)のプチニュースタンダードを履き潰した思い出がある。アメリカのデニムとは一味違うエレガントな一着に、身も心も夢中になっていたものだ。
まとめ
というわけで、今回は忌避していたロゴドンアイテムを購入した心境を吐露し、一生懸命論理的に自身の行動を肯定してみた。
だが、このA.P.C(アーペーセー)×EDIFICE(エディフィス)のTシャツはなんだかんだとは言ってもこの夏ヘビロテしそうな予感がプンプンしている。いや、最早相当気に入っていると言って良い。
実はこのアイテム、4月くらいに予約が開始され、約2か月間待った末に先日ようやく手元に届いたものだ。因みに私が予約をした直後にほぼほぼ全てのサイズとカラーが売り切れてしまった。
だが、品物が届く数日前から在庫が復活しており、今なら難なく購入することが可能のようだ。気になる方は下のリンクからチェックしてみて欲しい(またいつ欠品になるか分からないので急いでほしい)。
今回ご紹介したのはEDIFICE(エディフィス)別注のものだが、勿論インラインのTシャツも存在している。改めて、A.P.C(アーペーセー)のロゴはラグジュアリーブランドやストリートブランドのロゴTシャツと比較し、どこかエスプリでエレガントだと感じた。ロゴドンアイテムでも、A.P.C(アーペーセー)ならば意外といやらしくないコーデが組めるのかもしれない。全く、不思議なブランドとブランドロゴである。
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